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犬と猫のコクシジウムについて

今年は例年に比べて、保護されて来院する子猫が非常に多いです…

当院では、地域のネコちゃんたちが少しでも幸せになれるように
できるだけお手伝いをしています。

保護された猫ちゃんは、必ず検便をしています。
今年はなぜかコクシジウムにかかっている子猫が多かったので、
今回はコクシジウムについて解説いたします。
コクシジウム症は、イソスポラというコクシジウム類に属する
原虫の感染によって起こる寄生虫感染症です。
幼犬・幼猫に感染しやすく、おもに下痢や脱水などを引き起こします。
人間に対しては寄生しません。

原虫とは、真核単細胞の生物で、動物的なものを指します。
寄生虫というとミミズのような虫(ぜん虫類)を思い浮かべますが、
原虫類は単細胞ですので肉眼で確認することはできません。

【症状】
コクシジウム症にかかると、いろいろな状態の下痢をします。
ときに粘液や血がまじった下痢をすることもあります。
下痢にともなって、脱水が見られます。症状は体力や年齢によって異なり、
幼い動物・体力ない動物では重症化し嘔吐・食欲不振なども認められることがあります。
逆に成長した動物では症状が認められない場合もあります。

【原因】
コクシジウムに感染した動物の糞と一緒に排泄されたオーシストと呼ばれる
卵型のコクシジウムが、何らかの拍子で口に入ることで感染します。
感染動物は症状が回復した後も、しばらくの間は糞と一緒に病原体を排泄して、
感染源となります。 

コクシジウムオーシスト

子犬では、ペットショップやブリーダーなどの多くの犬が集まる場所で
感染してしまう場合が多いようです。
一旦ショップにコクシジウムが入り込むと、完全に汚染をなくすことは難しいのです。

【治療】
コクシジウム症の治療には、抗原虫剤が有効です。
通常当院では、抗コクシジウム剤の投薬を行っています(1回〜2回投与)。
まれに投薬後にも寄生が継続する場合があり、長期の薬剤投与が必要になる場合もあります
(再感染・薬が効きにくい・投薬の不備など)。
下痢や嘔吐が激しい場合には点滴などの支持療法を実施します。

【予防】
糞便に排泄されてすぐのオーシストは、未熟なため感染力を持ちません。
そのため、感染の予防のためには排泄された便をすぐに処理することが重要です。
ペットシーツや猫砂などに排便させ、頻繁に交換してください。
便で体が汚れた場合にはお湯で洗い流してください。
一般的な消毒薬はあまり効果がありません。

at 11:34, LinVet, 病気の予防

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